■Civic Pride
シビックプライドとは、市民が自分の町に抱く思い、誇りの事で、どうやって市民の誇りを育てていくのかという本です。
都市ブランディングの手法として、今注目されているそうです。
1 章では、ケーススタディとしてアムステルダム、バルセロナ、ハンブルク、ボルドー、ニューキャッスル、マンチェスター、ブリストル、ロンドンの実例が挙げ られています。2章では論考として、シビックプライドについて考えが書いてあります。3章では提案としてシビックプライドの育て方が書いてあります。
面白いと思ったのは、今まで主流だったマス広告を一つの手段としてしか捉えておらず、基本は市民一人一人とのコミュニケーションに重きを置いていること。「to C」(Cはコンシューマー)ではなく「with C」だということ。
いかに人々とのコミュニケーションをデザインするか。デザイナーは、都市のイメージをデザインするのではなく、人々が都市の持つ魅力やビジョンをより円滑に体験できるようにすること、人々自身が体験を通して都市のイメージを形成していく手伝いをすることだそうです。
civic prideは、簡単に言うとこうです。
行政や様々な専門家(建築家、デザイナー)、NPOな どのその地域について考えている人たちが集まり、うんうん悩んでマスタープランを練ります。それを情報センターを作って計画の情報を包み隠さず住民に公開 し、意見交換をします。工事が始まっても、その工事現場が見られる展望台を作ったり、工事現場ツアーを行ったりして、住民に公開します。そのように都市計 画側と一緒になって考える場を設け、変化の様を見る事で、自分も都市を作っているんだという誇りが住民に芽生えます。そうやって一人一人に芽生えた誇り が、都市全体を活性化させます。
イギリスではCABE(The Commision for Architecture and the Built Environment 英国建築都市環境委員会)という国の機関があって、そういった活動をする地域に様々なアドバイスをしています。
こういうの見るとイギリスは考えているなあと思っちゃいます。政治家もちゃんと考えてるし、住民も考えてる。
話は逸れるけど、この前横浜市のホームページを見たんです。横浜の都市計画を見たくて覗いたんだけど。でもがっかり。そのデザインは格好悪いし、情報も整理されていないし。さらには、広告まで!!市のホームページにまで広告を載せるって、どういうことなんだろう。
話を戻して、civic prideみたいな意識の変化のさせ方って、すごく時間がかかります。
実践する都市も10年、20年というスパンで考えてやっています。でも、こっちのほうが自然というか、素敵に感じます。