先生のアイデアです。
calmな状態で楽しむ映像ってのは、今まで映像に視線がある事を前提に映像を作ってきた僕にはすごくチャレンジングなテーマで、制作意欲をかき立てられるけど、みなさんはどうでしょうか?
色々考えちゃいますが、calmな状態で楽しめるものって、何か?
自然!?
おお、自然なモノを作るって、神への挑戦ですよ。
映像も自然へ還っていくってのは、現代の社会問題にも通じるものがあるし、「美」っていうのを追求していくと自然について考えざるをえなくなるんだけど、それとも通じるような。
こういうのは建築家や彫刻家が今まで考えてきた事なのかな。
安藤忠雄は建造物を地下に埋め込む事で自然を取り込んでいるし、ピーター・ズントーはもっと純粋 に自然と向き合って建物作ってる。フランク・ロイド・ライトも、水平の線を多用することで地平線を表現しているって聞いたな。落水荘は有名だね。
このへんにヒントがあるのかも知れません。
僕自身、まだCalm tecnologyをよく知らないので、興味があって調べてみましたって人がいたら、発表してください。
・Mark Weiser提唱(多分)
・「利用者の意識を邪魔せず、必要なときだけ活用できて、道具の操作ではなく、目的(仕事)に集中できる技術」
・汎用コンピュータ→パーソナルコンピュータ→ユビキタスコンピュータ(UC)という技術革新の流れの中で、私たちの生活と調和する技術の模索が必要であり、これからの時代、多くのUCに共有される各人が、UCにとらわれず、calmな状態で何でもできる、"more fully human"である必要
・calmnessとinformationの共存のために
技術がどのように私たちの注意をひきつけるか
calm technologyは私たちの注意のcenter(中心)部分とperiphery(周囲)部分をひきつけ、且つそれらの間を行き来する
例えば車を運転するときの注意を向ける先
center…道、ラジオ、乗客
periphery…エンジンのノイズ→しかし異常なエンジン音がしたら注意はcenterに移行
すべてをcenterに持ってこなくて良いので、より多くの情報に、過度の負担なく調和することができる
→peripheryのデザインが、技術に支配されることなく、技術を制御するために大切
・calm technologyの働き→peripheryに機能を与える
(1)center-periphery間の移行を簡易化する
(2)peripheryにより多くの情報を付加することで、peripheryから認知できる範囲を拡張する(情報の過積載なく)
(3)結果として、calm technologyは安心感をもたらす
peripheryがうまく機能すれば、何が起こったか、何が起こっているのか、これから何が起こるのか、という世の中の事象と無理なく調和することができる
・calm technologyの例
廊下とオフィスの間の窓
上記(2)(3)→ほかの人々が廊下を通っていく=ミーティングが始まる、という情報が得られる
(1)→窓のないオープンなオフィスだと、centerにくる情報が多すぎる(通る人にいちいち社交辞令しなければいけないetc)
ただし何をperipheryでとらえ、何をcenterに置くかは個人の責任であり、環境に左右されるものではない
・まとめ
より多くの情報がcalmにつながる
より多くの情報に調和するには、なるべく注意を向けない
calm technologyは人工的な空間を豊かにするだけでなく、私たちが他者と過ごす機会も豊かにする
以上"The Coming Age of Calm Technology"(Mark Weiser&John Seely Brown, 1996)より